「奇譚クラブ」の絵師たち (河出文庫)

 

『薔薇族』編集長 (幻冬舎アウトロー文庫)

 

戦後エロマンガ史

 

武士道とエロス (講談社現代新書)

 

性風俗史年表 昭和戦後編―1945-1989

 

性風俗史年表 大正・昭和[戦前]編

 

性風俗史年表 1868‐1912 明治編

 

消える「新宿二丁目」―異端文化の花園の命脈を断つのは誰だ?

 

アメリカ性革命報告 (文春文庫 (330‐1))

 

ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)

 

夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

 

熟女の旅 (ちくま文庫)

 

 

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 それはともかく、こういう猟奇エッセイで重宝がられたのが医学畑の作家であることは今も昔も変わりない。死体や精神病に日常で接しているのだからネタには困らないし、一般人が眉をひそめるそういう事物を、科学者の冷静さでタンタンと語るその語り口がまた猟奇的というので喜ばれたのだろう。大正時代のエログロ・ブームから戦後のカストリ時代まで、こういったエッセイは医者の結構なアルバイトだった。
 なかでも大物はかの文豪・森鴎外の息子の森於莵であろう。東大の医局に勤めるかたわら父にならって文筆に手をそめ、『解剖台に凭りて』というエッセイ集などがあるが、この中に、研究用の死体の断面標本を作る話がある。どうやるかというと(大型冷蔵庫もなかった時代のことで)、冬のさなかに死体に塩水をまぶして屋外へ放置しておき、ほどよく凍ったところをノコギリで引き切るのである。
 切り役の職人と彼の、
「おい、切断面が少しボロボロするぜ。溶けてきたのじゃないか」
「なあに、少しくらい鋸クズが出るのは仕方ありませんや」
 なんて会話は実にゾクゾクする。





トンデモ怪書録―僕はこんな奇妙な本を読んできた (光文社文庫)   P83-84 部分抜粋



[ 2009-06-03 (Wed) 08:59 ]  
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